01.
―ウィィィイ…
『おおお…』
「ハハハ、そんなにこれが珍しいかい?」
コムイさんの言うこれは、漫画でお馴染みのアレ。
エスカレーター(かエレベーターかな)?だ。
今だに私の中でエスカレーターとエレベーターの区別がついてないのはアレだ。
置、い、と、い、て!!
『いや珍しいって言うか…。超感動しました!!』
「まあこんなのあるの教団だけだろうしねぇ。
そっかそっか、感動してくれたのかぁ……」
うんうんと頷くコムイさんの顔は嬉しそう。
コムイさんが嬉しそうでなによりです。
―そして。
私はこれに乗れて何よりですとも!!!
超感動モノですよ、これは。
―ガタンッ
『おうぁ!?』
急に動きが止まるから吃驚して変な声をあげてしまった。
コムイさんがこっちを見てくすくすと小さく笑ってる。
のああああ…。恥ずかしい。
「さあ着いたよ。ここがヘブラスカの居るところだ」
『ヘブ姉さん…!!』
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