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- Dim Clover-poem -
Call〜鳴らない電話〜
真夜中の2時の電話が
僕を起こした
眠れない君の相手を
朝までしていた

おかげで今日の仕事は
ちょっと眠かった

次の日も2時の電話が
僕を起こした
泣きそうな声が受話器の
奥で響いた

信じていた恋人に
裏切られたんだって
そんな話しを聞いてても
やっぱ眠かった

理由も無く
意味も無く
電話をするのは止めてよ
僕だって仕事があるんだ
続きはまた明日

飽きもせず2時の電話が
しばらく続いた
携帯の着歴もほとんど
君が埋めてた

明日は休みだったから
ちょっと話そうか

意味も無い
他愛も無い
会話がずっと続いてた
欠伸ひとつ
そろそろ寝ようか
今日は楽しかった

愛じゃなく
情じゃなく
何かが僕等を繋いだ
次君に彼氏ができたら
電話はもういいよ

嫉妬されるから…

真夜中の2時の電話が
鳴らなくなった
僕は日常の暮らしで
君を忘れた…

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あきゅろす。
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