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時計の針






「…………」





結局昨日は恭弥の声は聴けなかった。







「……何してるんでしょうね僕は」






昨日の自分を嘲笑ってしまう。
そんな時ふと視界に入る。
眼球が捕らえたモノ……











それは






恭弥がくれた目覚まし時計でした。
あの恭弥がですよ?
他人の事など構わない恭弥がですよ?
僕の20歳の誕生日に…と。






僕的には別のモノが良かったのですが、恭弥が初めてくれたモノなので文句は言いませんでしたが。
でも目覚まし時計の他にもプレゼントになるようなモノは在った筈…
例えば恭弥とか………
これは死んでも言えませんが…はい。
















――――コンコン





「どうぞ」




突然のノックの音。
恭弥かと思って少しだけ明るい声で答えて顔だけをドアに向ける。
立ち上がらない理由は勿論、寝起きなので体がダルイから。
木製のドアを開け見慣れた人物が入って来る。

「――……………どうしたんですかこんな朝早くから

































山本武…」







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