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俺は狂ってますか?
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「俺、聞いてないんだけど?」


森本直史の話をする為、
裕の部屋へと移動した俺は、
入って直ぐの場所、
玄関先で本題を切り出した。

俯く裕の顔を覗き込めば、
眉を顰めた裕と目が合う。


「だんまりは認めないよ?」


目を細め、顎を掴み、
無理矢理顔を上げさせれば、
綺麗な顔が歪んだ。


「悪いとは……思ってる……」


悪い……?


「それだけ?」


そんなんで納得出来ると
思ってんのかね……裕は……


「教えていたらお前は……
この学園に来なかっただろう……?
だから……」


だから……


「だから、黙ってた?
俺にこの学園に来て欲しかったから?
それは裕自身の為にだよね?
俺の意見は無視してるんだよね?」

「それは――…」

「黙りなよ」


言い訳を口にしようとしたであろう
裕の唇を己のそれで塞ぐ。

うっすらと瞼を開くと、
唖然とした裕の顔が視界に写った。

その顔が見れた事に満足し、
唇を離そうとするが、
裕の手が後頭部に回り、
舌が口内へと潜り込んでくる。







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