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俺は狂ってますか?
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黒い笑みを浮かべる大輝に
金髪君は無言で近付き、
思いっ切り脛(スネ)を蹴り飛ばした。


「ぃ…っ、たぁ…」


さっきから大輝ってば、
お腹に肘鉄喰らったり、脛蹴られたり、
ロクな目に合ってないね。ご愁傷様。


「な、なんで蹴るの?
しかも容赦ないし……」


俺の肘鉄よりも遥かに痛いのか、
若干涙目になっている。


「てめぇがサボってるせいで、
裕(ヒロム)の野郎の八つ当たりが
激しかったんだよ。責任取れ」


裕……?

聞き覚えがあるどころの
騒ぎではない名前が、
金髪君の口から出た。


「え〜、知らないよ。そんなの。
副会長の機嫌悪いの
俺のせいじゃないじゃん」


副会長ね……


「少なくともてめぇがいれば、
少しはマシだったハズなんだよ」


この金髪君の言っているのが、
俺の知っている裕なら、
裕が機嫌悪いのは多分俺のせいだ。







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あきゅろす。
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