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俺は狂ってますか?
9
 

「大輝って二重人格気味だよね」


後ろから抱きついてきていた
大輝のお腹に肘鉄を喰らわせる。


「ぐっ……」


大輝は顔を引き攣らせて
お腹を擦り始めた。


「いったいな〜」


余り効いていないのか、
余裕に見えるのが腹立つ。

もう少し力込めれば良かったな……


「しかしさ〜、
潤はなんでここにいんの?
まだ今日授業終わってないじゃん。
ダメだよ、サボっちゃ。
生徒会の役員なんだから」


そう言って、
大輝はニッコリと微笑んだ。

見る人によっては、
かなり黒い笑顔に見えると思う。

副音声で
『いいとこだったのに
邪魔しやがって……』
って、聞こえるのは、
気のせいじゃないね。絶対に。


「生徒会役員なんだから
サボるな云々の話は、
てめぇからだけは言われたくねぇよ」


けど、そんな黒い笑みにも、
金髪君は全く動じない。

神経が図太いんだか、
鈍感なんだか……
まぁ恐らくは前者なんだろうけど……


「で、何の用?」


副音声は
『さっさと用件言って出てけ』
かな?







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