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俺は狂ってますか?
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会ってまだ数分しか経ってない奴に
見破られるなんて、
俺の作り笑顔って
そんな分かりやすいものなのかな?

体だけの付き合いは長い奴らなんか、
全然気付いてないっていうのに。

やっぱり……


「面白い」


口を付いて出た言葉に
金髪君は意味が分からないと
言ったように顔を顰める。

でもこれは本音だよ。
普通じゃつまらない。
もう唯大事にされるだけは勘弁だ。
だから俺を楽しませてよ。

俺は久し振りに
心の底から楽しいと思っていた。

こういう奴がいるなら、
学園生活も悪くはないかな……?
なんて考えていたら、
後ろから思いっ切り
大輝が抱きついてきた。


「………………何?」


不機嫌さ全開で問うと、
拗ねたような顔で、
抱きつく腕に力を込めてくる。


「風海ってば、
潤とばっかり見つめ合っちゃって……
俺無視されて悲しい! プンプン!!」


明らかなふざけた発言に
思わず殴りたくなった。

自分の思考を妨げられるのは、
嫌いなんだよね。

しかし、大輝は黒かったり、
ふざけてたり、
性格的に訳が分からない。

どっちが素なんだか……







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あきゅろす。
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