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俺は狂ってますか?
3
大輝が俺の着ているYシャツの釦を
一つ外した所で、体勢を入れ替えた。

つまり今の体勢は、
俺が大輝を押し倒している形になる。


「風海……?
なんの冗談かなぁ……?」


さっきまでは余裕な態度だったのに、
流石にヤバいと感じ取ったのか、
顔が引き攣っている。


「冗談なんかじゃないよ。
俺ってねぇ、リバなんだよね。
だからヤるんだったら、
今度は俺が攻めね?」


そう言って、大輝の耳朶を甘噛みする。


「う、あ…っ」


意外な反応に
俺は目を見開いて驚いた。

Sっ気が強くて、
タチだと認識していた大輝が、
耳を少し舐めた位で
甲高い声を上げるとは、
流石に思わなかった。

そして俺は、
ひとつの可能性を思い浮かべる。


「大輝もさぁ……もしかしてリバ?」


俺の問いに
大輝はため息を吐いて、頷いた。
その顔はかなり嫌そうに見える。

なんでそんなに嫌なんだろ……


「なんで嫌そうなの?」

「答える代わりに退いて」


俺は素直に大輝の上から避ける。

別に本当にヤろうと
思ってた訳じゃないしね……


「俺ってさぁ、
自分では魔王だと思ってるんだよね。
それで俺はSなんだよ。
間違ってもMじゃないんだよ。
攻める方が好きなんだよ。
そんな俺が!
突っ込まれてよがってるとか……
滅茶苦茶嫌だ……」


大輝は早口で、
しかもそれはそれは真剣に
受けが嫌な理由を教えてくれた。

でもだったらなんで……


「なんでリバなの?」







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あきゅろす。
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