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俺は狂ってますか?
風海side
 

「ねぇ、風海、俺と付き合わない?」


大輝が言ってきた言葉に
俺はうんざりした。

だって明らかに
大輝の言葉は俺を試してる。

付き合わない?って言ったら
どういう反応するか見てるって感じが、
ひしひし伝わってくる。

まだ会ったばっかりだけど、
大輝は間違いなく
そういう事するタイプだしね。
俺試されるの嫌いなんだけどなぁ。


「なんで俺と付き合いたいの?」


大輝はキョトンとした顔をした後、
直ぐに笑みを浮かべ、
吐息がかかる程、
顔を近くに寄せてきた。


「風海は麻薬みたいだね……
何度でも欲しくなる……」


妖艶に微笑み、
唇を合わせてきた。

チュッとしたリップ音と共に、
唇を簡単に放されると、
物足りなさを感じてしまう。


「答えになってないよ……」


俺は誘うように
大輝の首に腕を回し、唇を舐めた。

でも、大輝は俺の唇を指でなぞるだけで、
キスをしようとしてこない。


「風海ってさぁ、人好きになれる?」


は?

何を言っているか分からないといった
表情をしているであろう俺の頭を、
大輝は優しく撫でてきた。


「じゃあ率直に聞こうか。
風海が俺を好きになる確率は? 何%?」


そんなの決まってるじゃん……


「0……だよ……」

























俺には…………

























誰かを愛する事なんて出来ない…………

























だから…………

























愛される必要もない…………







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あきゅろす。
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