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俺は狂ってますか?
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気怠い体を無理矢理起こそうとするが、
力が入らず、起き上がれない。

本当にこんな風になるのは珍しい事だ。

やっぱり今日は
あいつを思い出したからかな……

俺をこんな風にした当の本人は、
何処かに行っているらしく、
周りを見渡すがいない。

ぶっちゃけ………………暇だ。

だって起き上がれないから、
何も出来ないしね。

暇だから部屋の中を
ちょっと観察してみる。

なんていうか……広い……
リビングといい勝負の広さだね……

只…………
インテリア的には
かなり悪趣味なんじゃないかと
思える物がそこかしこに置いてある。

その筆頭とも言えるのが…………






























等身大の人形……
しかも死神みたいな奴。

ポスターとかも
悪魔とかミイラとか死神とか……
床には六望星の紋章みたいなのまで……

此処は何?
いるだけで呪われそうなんですけど。
今からなんか呼び出す儀式でもしてんの?
もしかして俺生贄?

馬鹿な事を考えていたら、
不意にドアが開いた。

この悪趣味な部屋の
主であろう男……大輝だ。


「おはよう」


爽やかな笑顔で挨拶してくる。
まるでさっきの行為の時の
鬼畜っぷりが嘘かのように……


「おはよ」


ベッドに横になったまま返事を返す。


「起きれる?」

「なんか無理っぽい」

「へぇ〜」


そう言って舐めるように
俺の身体を見てくる。


「エロい」


は?


「もう一回ヤりたいかも♪」


ニコニコ笑いながら、
俺の上に覆い被さってきた。

ちょっと勘弁してもらいたいんだけど……
だってこれ以上ヤったら、
間違いなく今日何も出来ないし……

思い切り押し返すと、
大輝は不機嫌そうに眉を寄せる。


「これ以上されたら、
足腰立たなくなりそうだからダメ」


有無を言わせない口調で言えば、
大輝は諦めたのか、
ベッドの端に座り、ため息を吐いた。







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あきゅろす。
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