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俺は狂ってますか?
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ふと携帯を開くと、
着信が数十件、
メールが百件以上入っていた。

大体は名前を覚えてもいない
どうでもいい輩だったが、
その中にある名前を見つけ、
折り返しかける。

プルルル…………

やっぱり出ないか……
あの人忙しいからな……

数コール鳴らし、
出ない事を確認すると、
俺は携帯を閉じ、
ベッドの上に放り投げた。

もうこの携帯はいらない。

どうでもいい奴らの番号なんて
覚えてないし、
これからも覚える気なんてない。

今日でこの部屋とはお別れ。

今まで俺と付き合いたいって言って、
この部屋に押し掛けてきてた
奴らともお別れだ。

悲しくなんかない。

むしろ清々する。

ベッドしかない寝室のドアを開き、
リビングへと向かう。

既に荷物の大半を運んだ為、
本当に何もない。

あるのは少し大きめのサイズである
バッグと中身は……
まぁちょっとしたもの、
そして着替えだけだ。

昨日寝た奴にも
色々聞かれたな……
めんどくさかったから答えてないけど……

俺は置いてある着替えを手に取った。

これはこれから通う事になる
繚蘭(リョウラン)学園の制服。

まだ一度も袖を通した事がない為、
まだ皺が一切ない。

俺はしばしその制服を見つめた後、
バッグからタオルと洗面用具を取り出し、
お風呂場へと向かった。







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