俺は狂ってますか?
19
ジーッと裕を見つめる。
俺は譲らないよ?
「ひ〜ろ〜む?」
トドメとばかりに名前を呼んでやると、
裕は大きなため息を吐いた。
ため息吐くと
幸せ逃げるって言うのになぁ……
あ、俺のせいか。
渋々といった様子で
立ち上がる裕に満足し、
俺はベッドに横になる。
「今用意するから待っててくれ。
色々あるけど何が良い?」
「色々って?」
「………………風海が来ると思って、
色々買い込んで置いた」
あら。
「ん〜、じゃあ何でも良いよ?
裕の好きな物とか……
裕も食べるでしょ?」
只今の時刻は午後6時27分、
小腹が空いてくる時間帯だろうと
予測をつけ、聞いてみる。
すると裕は俺の予想の
斜め上を行く返答を返してきた。
「俺の好きなもの…………風海」
「エビピラフで良いよね?」
本気で俺をヤり殺す気? この子は。
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