男子たる者男らしく!!
変態にときめくなよ俺!!
キスされたのは腹立つけど、
取りあえずはこれ位で許してやるか。
美形だしな。
ブサイクだったら、
顔面変形する位ぶん殴って、
ぜってーぶっ殺してたけど。
「ｸｸｸ……ﾊﾊ……ｱｯﾊｯﾊｯ!!」
な、なんだぁ？
脇腹を抑えたまま、
そいつは１人で爆笑し始めた。
力任せに脇腹掴んだのは
やりすぎだったか……？
脇腹掴んだせいで頭が可笑しく……
って、んな訳ねぇよな……
未だ笑いの収まらないそいつが
心配になった俺は、
声をかけてやる事にした。
俺ってば心やっさしー♪
「おい……大丈夫か……？」
そんな優しい俺の心遣いに対し、
そいつは……
「見た目は天使でも、
中身はとんだじゃじゃ馬だな」
「は……？」
な・ん・だ・と……？
くわー！ こいつムカつく!!
せっかくこの俺様が
心配してやったのに!!
しかも全然反省してねぇし!!
「でもいいな、お前」
突然そいつはふわりと柔らかく笑い、
そんな事を言ってきた。
ﾄﾞｷｯ……
おい……待て……
今のﾄﾞｷｯってなんだ!?
ﾄﾞｷｯってのは!?
確かにこいつは
滅茶苦茶かっこいいけど、
いきなし初対面の、
しかも寝ているいたいけな少年に
勝手にキスしてくるような奴だぞ!!
いや、まぁ、
勝手にじゃなくてもやらせねぇけどさ。
とにかく……
そんな変態に何ときめいてんだよ俺ー!!!
．
［*BACK］［NEXT#］
[戻る]
[小説ﾅﾋﾞ|小説大賞]
無料HPエムペ！
携帯モード]
[
URL送信]
