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男子たる者男らしく!!
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唇を離された頃には、
顔は妙に熱いし、
頭はクラクラするしで、
正常な判断が出来なくなっていた。

だからそいつが何を言ったかなんて、
全然分かっていなかったんだ。


「お前……俺のモノになれ」


訳が分からないままに頷く。


「!!! ………………いいのか……?」

「ん……何が……?」


焦点の定まらない瞳で
そいつを見つめた。


「…………分かってないみたいだな……
仕方ない、分からせてやるか」


そう言って俺のネクタイを緩めて、
手をYシャツの中に侵入させてくる。

そこまでやられた所で、
ようやく思考能力が戻ってきた。


「んな……離せ!!」

「嫌だ」


強く抱き締められ、
頭を優しく撫でられる。
そうされたら文句を言う気が
起きなくなった。

そいつの俺の頭を撫でる手が
思いの外、
温かくて心地良いからかもしれない。

昔から頭撫でられると弱いんだよ……

だかしか〜し!!
こんなんで絆される俺ではな〜い!!

俺は抱き締められた状態のまま、
自由の利く両手で、
そいつの脇腹を力任せに掴んだ。

言っておくが、
こう見えて俺は力が強い。
どの位強いかっつーと、
分かりやすく例えるなら、
林檎を素手で握りつぶせる位強い。

そんな俺が思いっきり!!!←(ここ強調)
力を込めて脇腹を掴んだりしたら……


「っい!!!」


まぁ、当然の結果だよな……

そいつはまた脇腹を抑え、蹲った。







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