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男子たる者男らしく!!
再びの災難
貴兄の顔色を窺いつつ、
ソファーに座り直す。

因みにひっくり返したテーブルは、
俺が土下座する前に貴兄が
足で蹴ってしっかりと元通りにした。

…………若干曲がってるのは
見て見ぬ振りって事で。


「おい、小僧」

「………………なんですか?」

「お前も座れ」


貴兄は顎をしゃくり上げ、
座るように促す。

命令口調が気に喰わなかったのか、
慧斗は貴兄を睨みつけ、
座ろうとしない。

そんな慧斗に貴兄は
ニヤリとした笑みを向ける。

背筋にゾクリと悪寒が走った俺は、
未だ立ったままの慧斗の袖を掴み、
無理矢理引っ張った。


「…………わ!?」

「んぐっ!!」


いきなりだった為に、
踏ん張りが効かなかったのか、
慧斗は俺の方に倒れ込んできた。

つ、潰れる……!!


「わ、わ、うわぁ!!」

「んぐぶっ!!」


どうやら起き上がろうして、
慧斗は足を滑らせたらしい。
全体重が俺に掛かってくる。

ぐ、ぐるじぃ……


「何やってやがんだ、お前ら……」


呆れた様な貴兄の声が
耳に入ってきた。

傍観してる位なら助けてくれ!!







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あきゅろす。
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