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男子たる者男らしく!!
拒否権行使……って、出来ねーの!?
笑顔で圧力を掛けると、
親父は視線を忙しなく動かした。


「嫌……その……
これは僕が言った事じゃないんだけど……
だから……その……えっと……」


あの……だの、その……だのばかりで、
なかなか本題を言わない親父に苛々して
貧乏揺すりをしてしまったのは、
仕方の無い事だと思う。

早く言えっての!!

俺の苛つきが伝わったのか、
親父は大きく深呼吸をし、
一言だけ言い放った。


「暇だからやれ」


……………………………は?


「貴章がね…………
最近つまんないから、
楽しませろって……」


意味が分からず、
呆気に取られる俺に
親父が説明してくる。


「因みに薫に拒否権は無いらしいよ……」


拳を固め、俯き、ブルブルと震える俺は、
親父がソファーから立ち上がり、
テーブルの傍から離れた事に
気付いていなかった。


「………………暇だからって……
なんなんだよー!!!!!」


テーブルをひっくり返した瞬間、
地響きのような音が
理事長室に鳴り起こった……







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あきゅろす。
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