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男子たる者男らしく!!
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なんとか落ち着こうとするが、
親父は再び怒りを
沸き上がらせるような発言を
あっさりと宣う。


「実は言ってなかったけど、
怜央君も此処に通ってるんだよ」


きっと俺は今、
すんげー嫌な顔をしているだろう。

なんで怜央が此処にいるんだよ!?


「薫……前々から聞きたかったんだけど、
どうして薫はそんなに怜央君の事を
嫌ってるんだい?
昔はあんなにも懐いてたじゃないかい」

「…………………………」


ジロリと親父を睨み付け、
無言の圧力を掛ける。

それ以上聞くんじゃねー……


「あ、嫌、一年位前に
イギリスから転入してきたんだよ。
だけど、幹也が何故か
絶対教えるなって言ってきたから……」

「それで教えなかったと?」


嫌みを込めてニッコリと微笑むと、
親父は頬を赤く染めた。

良い歳したおっさんが、
頬染めんなっつの。
気持ちわりーんだよ。


「まぁ……取りあえず怜央の事は、
一先ず置いておくとして……」


なんとか口に出しかけた暴言を飲み込み、
質問を続ける。


「龍が今どうしてるのか知りたければ、
四人に承認貰えって事だよな?」

「あぁ」


そんな事……


「やる訳ねーだろうが」







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あきゅろす。
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