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男子たる者男らしく!!
3
多分、嫌、確実にそれがいけなかった。

思いっきり腕を引かれ、
気付けばそいつの腕の中……

つぅかこいつ力強!!
振りほどけねぇ!!

不意にそいつは俺の腰を
右手で抱えたまま、
前髪、正しく言えば
俺が被っている鬘の前髪を
左手で上げた。

そして俺の顔を
穴が開く位凝視してくる。

てか……
こいつかっこいい……
さっきから
顔整ってるとは思ってたけど……

切れ長の瞳といい、
スッとした鼻筋といい、
薄い唇といい、
美形って言葉がピッタリくる。

誰にも言った事ないけど、
実は俺が好きな奴は男だったりする。
だからといって
女がダメって訳じゃねぇけど。

こいつ…………
俺が好きな奴に滅茶苦茶似てる…………

まさか本当にあいつなのか……?


「天使…………」


え……?


「なん……」


喋る前に口を塞がれた。
勿論塞いできたのはそいつの唇。


「な! ンんッ…あ…っ…ふ、ぅ…」


文句を言おうと口を開けば、
俺の口内へと舌が侵入してくる。

自分の声とは思えない声が
喉の奥から漏れた。

押し返そうとしても、
腰と顎をガッチリ掴まれていて、離れない。


「は…な…んッ…ふ…あ…」


腰が抜けそうになる
俺の事等お構いなしに、
段々とキスは深くなっていく。

くちゅくちゅとした水音が耳に入り、
頬が羞恥から紅潮したのが分かった。







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