男子たる者男らしく!!
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まぁ、確かに最初聞いた時は、
放心状態なっちまったよ?
でも、同じ話、
二度聞いたって、驚かねーよ。
確かに龍の事は
まだ忘れらんねーし、
ぶっちゃけ名前聞くだけで
泣きそうだけどさ!!
もう泣かねーって慧斗と約束したから、
ぜってぇ泣かねー。
ここで約束破ったら、
男が廃るからな!!
「薫……平気なのかい……?」
うんともすんとも言わない俺に、
親父が不安げに問い掛けてくる。
「平気……じゃねーよ?
でも……泣かねーって約束したから。
だから泣かねー」
慧斗にニッと笑顔を向けると、
慧斗も負けじと笑みを浮かべる。
ちくしょう……かっけーな……
「………………貴章の言う通り……
今まで何も言わずにいたのは、
間違いだったみたいだね……」
は……?
「貴兄って……なんで……」
「薫」
親父が神妙な表情で、俺の名を呼ぶ。
「闇夜の金龍の事を聞きたいかい?」
「あ?」
龍の事……知ってるってのか……?
「今でも聞きたいと……思うかい?」
俺は……
.
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