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男子たる者男らしく!!
二度目
親父の発言に、
顔が引き攣ったのが分かった。

この親父は何を言ってやがんだ……?


「おい、親父……
俺が数える内に用件を作り出せ。
そうじゃなきゃぶん殴る」

「え? いや――…」

「10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、
はい! 終了ー!!」

「な、は、速い!? うぎゃあ!!
……………………あれ?」


数字を数え終えたと同時に、
俺は親父を殴ると見せ掛け、
寸止めで止めた。

だって、ここで殴ったら、
また親父うざくなりそうじゃん?


「ハッ……
すんげー間抜け面なってんぞ、親父」


目をパチパチ瞬かせ、
俺を凝視してくる親父に、
思わず笑みが零れる。

すると、何故か親父は涙目になった。

その歳で涙目はきついと思ったのは、
秘密の話だ。


「大丈夫そうだね……」

「は? 何が?」


大丈夫って何がだよ?


「薫……この学園はね……
かつてあの、闇夜の金龍が
通っていた学園なんだよ……」


悪い、親父……
その話もう慧斗から聞いてる……







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