[携帯モード] [URL送信]

男子たる者男らしく!!
慧斗は地獄耳なのか……?
 

「とにかく二人共座ったらどうだい?」


親父が困り顔で、
俺と慧斗の顔を見回す。


「あ、け、慧斗!!
親父もこう言ってるし?
取りあえず座ろうぜ!!」


慧斗の返事を待たずに、
ソファーに腰掛ける。

けれど、慧斗は無言のまま、
泣きそうな顔をしているだけだ。

………………ちくしょう……
しゃーねぇなぁ……


「慧斗……笑わないで聞けよ?」


それはまるで忠犬が、
主人に呼ばれたかの如き勢いで
慧斗は目を輝かせた。


「お前の……が……しかったんだ……」

「え? それだけ?」


聞こえてんのかよ!?

ボソボソとした声を
聞き取ったらしい慧斗は、
俺の発言がそれ程意外だったのか、
目を丸くしている。

くそぅ……
そういえばこいつ耳良いんだった……
流石犬っぽいだけあるな……


「? 薫は今なんて言ったんだい?」


!!!!!


「あぁ、俺の身ちょ……」

「どあっしゃー!!!!」


慧斗が全て言い切る前に、
親父にクロスチョップをかました。

親父にまで慧斗の身長が、
羨ましかった発言聞かれてたまるかぁ!!







[*BACK][NEXT#]

8/17ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!