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男子たる者男らしく!!
2
今は、訳分からんって顔してる慧斗も、
貴兄に会えばきっと分かる。

あれに逆らってはいけないという事を……

ん?
てか、慧斗って何年生なんだ?
貴兄の恐ろしさを
知らないって事は、一年か?


「ま、まずは座ろうか」


親父は顔を引き攣らせながら、
ソファーを示した。

どうやらまだ貴兄の話を
引き摺っているらしい。

俺はもう気にしてねーってのに……

つーか、慧斗が
一年なのかって方が気になる……

だって……
慧斗って身長たけぇんだよ……
軽く185、6位はあるからさ……
これで同い年とか……
ぜってーに嫌だ。


「か、薫?」

「あ?」


慧斗に呼ばれて
俺はようやく我に返った。

なんで俺慧斗の胸倉掴んでんだ……?


「や、わりぃ……」


慌てて手を離した時には、
慧斗は既に泣きそうな程に
顔を歪めていた。

やべ……


「俺……なんか悪い事した……?」

「いや…!」


そこで俺は口を開けたまま固まった。

慧斗に事情を説明するには、
俺のコンプレックス直撃の内容を
口にしなければならない事に
気付いたからだ。


「嫌、だから……その……」

「薫……」


あ〜!
どうしろっつーんだよ!?







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