男子たる者男らしく!!
4
慧斗がすんげー驚いた顔してっけど、
取りあえず無視して
今は親父を復活させる事に専念する。
これもさっさと話を進める為だ……
我慢我慢……
「パパぁ……
僕、パパが落ち込んでるの
見たくないよぉ……
だからぁ……元気出して？」
舌っ足らずな口調の台詞を口にし、
トドメにｺﾃﾝと首を傾げる。
こうすると……
「薫〜〜〜〜!!!!!」
親父は直ぐに元気になって、
抱き付いてくるって訳だ。
しかし……ハズい……
俺のキャラじゃねぇ……
親父に抱き付かれたまま、
視線を動かすと、
俺をｼﾞｰｯと穴が開く位
見つめてきている慧斗と目が合った。
「薫……？」
こら、慧斗！
そこで唖然とすんじゃねぇ!!
ｼﾞﾛｼﾞﾛ見んな！
スルーしろ、スルー!!
ｷﾞｭｳｷﾞｭｳ抱き締められ、
上手く声が出ないので、
目だけで訴える。
すると、慧斗はそれを悟ったらしく、
引き攣った笑みを浮かべ、顔を背けた。
慧斗はこれでよし……
後は親父をどうすっかな……
殴ったら、また落ち込むだろうし……
．
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