男子たる者男らしく!!
決意
いつのまにか俺は、
理事長室の前にいた。
龍の事色々考えてて、
どうやって来たかなんて全く覚えてない。
なんで慧斗が龍が此処に
通ってた事知ってんのかとか、
聞きたいハズなのに、
言葉にはならなかった。
多分今は……
何を聞かせられても落ち着いて
聞いてらんねーような気がするから……
「ねぇ……薫……」
「………………なんだ……?」
「思い出させちゃって……
ごめんね……?」
あ……?
「薫に取っては、
一番思い出したくない事だったのに……」
あぁ……
また俺は迷惑掛けてんだな……
「辛いからいなくなったのに……
思い出させてごめん……」
ホントに俺は……
「バカだな……」
「バカ……?」
「あぁ、俺がバカだ」
俺が族を抜けたのは、
龍を忘れたかったからなのに……
「いつまでも引き摺ってる俺は
ホントバカだよな……
お前にこんな顔させて……」
俺は慧斗の頬を手の平で包んだ。
背伸びしなくちゃなんないのが、
ちょっとムカつく……
.
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