[携帯モード] [URL送信]

男子たる者男らしく!!
5
ようやくやっとの事で
慧斗に謝る事が出来た俺は、
まだ学園生活が
始まってすらいないというのに、
既に心身共に疲れ切っていた。


「ごめん…………」

「だから謝んなって……」


ぐったりとした様子の俺に対しての
謝罪なんだろうが、
はっきり言ってもう聞きたくない。

一々謝るなって言うのにも、疲れてきた。


「ごめ――…」

「もう何でもいいから、
理事長室に案内してくれ……」


止めろと言っても
未だに謝り続ける慧斗の言葉を遮り、
本題を切り出す。

俺が話変えなきゃ、
一生このままになっちまいそうだからな。


「理事長室……?」


慧斗が眉根を寄せる。


「そういえば……」


ん?


「薫はなんで此処にいるの?」


今更かよ!?


「転入してきたからに
決まってんだろうが」


俺がそう言うと
慧斗は複雑そうな顔をする。


「どうした?」

「薫は……知ってるの……?」

「はぁ?」


いきなり訳の分からん台詞を吐かれ、
顔を顰めてしまう。







[*BACK][NEXT#]

12/15ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!