男子たる者男らしく!!
4
俺はホワイトハウス……
否、校舎を見上げ、
沸々と怒りが込み上げてくるのを感じた。
なんなんだよ、この校舎は!?
普通校舎って
こんなんじゃねーだろうが……
やっぱり親父二発
ぶん殴ってやんねーとな……
まぁ、設計したのは、
親父じゃないだろうが、
こんな落ち着けなさそうな場所に
引きずり込みやがったのは
親父なんだから、
親父を殴るのが妥当な所だろ。
まず、理事長室行ったら、
開口一番一発殴ってそれから……
「薫？」
「あぁん!?」
「あ、ごめ……」
あ…………
「薫……ごめん……」
間違って凄んでしまった俺に
慧斗は何度も謝ってくる。
寧ろ謝りたいのは俺なんですけど!?
だって慧斗は何も悪い事してね……
嫌、そういえば俺キスされたっけ……
って、そんな事より！
「薫……本当に俺……
ごめん……だから……」
「嫌、慧斗、謝んな。
謝るべきは――…」
「ごめん……
お願いだから嫌わないで……」
ひ・と・の・は・な・し・を・き・け!!
人の話を聞きやがらない慧斗に
俺が謝る事が出来たのは……
それから数十分後の事だった……
．
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