男子たる者男らしく!!
2
抱きついてくる慧斗を引き離し、
マジマジと観察してみる。
髪は真っ赤っかだし、
目なんか紫色だけど、
微かに慧斗の面影が
残ってるかもしれない。
なんつーか……
「お前変わったな……」
その一言に尽きるぜ……
しみじみと言うと、
慧斗は泣きそうな顔をした。
ちょっ…!?
「お前何泣きそうになってんだよ!?」
慌てる俺を余所に慧斗は俯く。
何落ち込んでだこいつ!?
「……………………angelが…………」
ん?
てか、『angel』呼びかよ。
「angelがいなくなってから……
色々あって……
俺……寂しくて……」
そっか……
こいつには何も言わずに辞めたからな……
「だから…………」
悪い事しちまったな……
一言なんか言っとけば良かったぜ……
「グレた」
随分と簡単な説明だな。おい。
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