男子たる者男らしく!!
変わりすぎだろ。おい。
「ちょ……おま……な……」
呆気に取られ、
ﾊﾟｸﾊﾟｸと口を開閉する俺に
慧斗はまたもや抱きついてくる。
茅ヶ崎慧斗……
white wisupu(ﾎﾜｲﾄｳｨｽﾌﾟ)っていう族の
下っ端で俺にやたら懐いてた奴。
white wisupuの総長が
俺の事敵視しまくってたから、
あんまり堂々と
仲良くしてらんなかったけど……
俺……友達の顔忘れてたのかよ……
嫌々、これはこいつが
余りにも変わりすぎってからだ。
だから気付かなかったんだ。
そうに違いない。
だってかつてのこいつは、
なんで族に入ってんのか不思議な位、
気弱で大人しい奴だった。
髪の毛だって黒くて、
ピアスなんて以ての外、
喧嘩だってすんげー弱くて……
それが今ではどうだ？
俺が蹴り入れても意識保ってんだぜ？
昔のこいつなら、
俺が蹴り入れたら確実に
泡吹いて気絶してたっつーの。
．
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