男子たる者男らしく!!
2
今のこの状況で喧嘩売られて、
大人しくしてられる程、
俺は気は長くはない……が、
はっきり言って俺は疲れている。
そして、親父んトコ行ったら、
更に疲れる事になるだろう。
否、疲れる位ならまだしも、
寿命が縮むような
思いをする可能性すらある。
だから体力は、
極力温存しておきてーんだよ。
まぁ、ここは穏便に……
「おい! 聞いてんのかよ!? チビ!!」
はい。穏便には行けません!!
「誰がチビだと!? ごらぁ!!」
俺の発言に驚いたのか、
不良は目を丸くしている。
「俺がチビなんじゃねぇ!!
てめぇがでけぇんだよ!!
身長180以上あると思って
いい気になってんじゃねぇよ!!
大体人間は身長で価値が
決まる訳じゃねぇだろうが!!
人間は中身だ!! 中身!!
不良にチビとか言われたくねぇ!!
この赤毛ヤローが!!!」
自分でも最後の方は
意味が分からないと思ったが、
取りあえず俺は
言いたい事を言い終え、満足していた。
次にまたチビって言われたら、
何するか分かんねーけど……
.
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