[携帯モード] [URL送信]

男子たる者男らしく!!
転校の理由
門を華麗に飛び越えれた事に
上機嫌な俺は、
道に沿って歩き始めた。

一本道だし迷う事もないだろ……
なんて事を考えながら。



――――――――――――――



上機嫌だったハズの俺は
いつのまにか不機嫌になっていた。

何故かって……?

いつまで歩いても建物らしきものが
見えねぇからだよ!!

学校もなけりゃ寮すらない。

なんだここ……
どこまで歩きゃいいんだよ……
いい加減に流石のこの俺様でも
疲れてきたぞ……


「あ〜疲れた〜!!」


疲れて近くに丁度あったベンチに座った。

満開の桜の花が風が吹く度に散っていく。

季節は今春。
本来なら俺は、
中学の同級の奴らと
同じ高校に通っていたハズだ。

それなのに…………



――――――――――――――



「薫、突然だが、学校辞めてくれ」


こんないきなりアホな事を
抜かしやがったのは、
俺の父親、榊枝政則(サカキエダマサノリ)


「………………は?」


親父は見た目は身長181cmで黒髪の男前、
けど、その実態は…………


「というかもう辞めさせたから」

「は?」

「それでうちの学校に通いなさい」

「は?」

「薫、さっきからは?しか言ってないぞ」

「だって意味分かんねぇもん」

「まぁ、そんな薫もかわいいがな♪」

「いい大人が語尾に♪つけんな。
気色わりぃ」

「ひどい!!」


俺を溺愛する真面目に鬱陶しい親父だ。


「で、なんでそういう話になんだよ?」

「だって薫の側にいたいんだもん」


訂正しよう。
鬱陶しい親父じゃなくて、
只の変態親父だった。


「俺は側にいたくねぇよ」

「でも僕は側にいたい!」

「ふざけんな」


本当にふざけんなって話だ。
まだ入学してから
一週間も経ってないのに転校って……
ありえねぇ……


「全く……
どうしてそんなに嫌がるんだい?」


普通に考えりゃあ分かるだろ!!


「あのなぁ……
まだ入学して
一週間も経ってねぇだろうが!!」

「気にするな♪」


マジで殴っていいですか?


「そもそも手続きしちゃったしな。
もう荷物も寮に運んであるんだよ」

「はぁぁ?!! ちょ……待てよ!!」

「さぁ薫!!
お父さんの胸に飛び込んでおいで!!」

「飛び込むかぁ!!」



――――――――――――――



その後、親父に飛び蹴りを喰らわし、
最後まで抵抗したけど、
結局この学校で教師やってる
一番上の兄貴に脅さ……言われて、
転校を余儀なくされた。







[NEXT#]

1/29ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!