男子たる者男らしく!!
5
暴走が止まらず、
更に深くキスしようとしたら、
脇腹に蹴りを入れられた。
見た目にそぐわないかなり重い蹴りだ。
「てめぇ! 何しやがる!?」
脇腹を抑え、蹲っていたら、
顔を真っ赤にして怒鳴ってきた。
こいつ口悪いな……
からかったら一体どんな反応するんだ?
「ククッ……顔真っ赤だな……
そんなに恥ずかしかったのか?」
挑発するような笑みを浮かべると、
顔をますます赤くして
拳を握り締め、プルプルと震え出す。
結構凶暴なのか……?
見た目はこんなに可愛いのに……
「お前……可愛いな……」
俺がそう言うと、そいつは首を傾げる。
その仕草すら可愛くて仕方が無い。
しかし、眼鏡ないっていうのに、
気付いてないのか?
もしかして伊達か……?
「気付かないのか?」
「は? 何――…」
やはり眼鏡がない事に、
気付いていなかったらしい。
赤かった顔を真っ青にし、
目元辺りをペタペタと触っている。
そして少しの間静止し……
「返せ!!」
叫びながら、俺に掴み掛かってきた。
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