[携帯モード] [URL送信]

男子たる者男らしく!!
3
暫くブラブラしていたら、
いつのまにか普段は
絶対に来ないような場所まで来ていた。

この学園には正門である南門、
寮が近くにある東門、
管理棟の側にある西門、
裏門である北門の四つの校門がある。

今いるのは北門へと続く道であり、
特に何かあるという訳でもないので、
俺もこんな時でもなければ
来る事はなかっただろう。

だが、桜の木が道に沿って
いくつも植えてある
穏やかな雰囲気のここは、
今まで知らなかったのが残念な位、
良い所だと思う。


「こんな場所を知らなかったとはな……」


ため息混じりにぼやくと、
相槌を打つかのように風が吹き、
桜の花びらが舞うように散っていった。

そんな風景に見とれつつも、
俺は戻る事なく、先へと進む。

もう少しだけこの風景を見ていたい……
唯それだけの為に……







[*BACK][NEXT#]

17/29ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!