男子たる者男らしく!!
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本当になんなんだこいつは!!
俺をそんなにブチギレさせてぇのか!?
だったらもう再起不能になるまで、
ぶん殴って……って、
流石にやれねぇよな……
「ところでお前、
なんでこんな所で寝てたんだ?」
今更だな。おい。
ん? てか、あれ?
「今……何時だ……?」
俺はようやく本来の目的を思い出した。
というより思い出してしまった。
ある意味思い出さない方が
幸せだったかもしれない。
「今か? もう10時過ぎてるが……」
な、な、な、なんだとぉぉぉぉぉ!!!?
俺は頭に金ダライが
降ってきた位のショックを受けた。
どんだけ寝てんだよ俺!!
「お、おい、大丈夫か……?」
会長が心配そうに声をかけてくる。
そんな会長に俺は……
「だ……大丈夫じゃねぇぇぇぇ!!!!!!」
思いっ切り回し蹴りをくらわし、
宛てもなく全速力で走り出した。
けれどそのせいで俺は
すっかりとある事を忘れていた。
そう…………
未だに会長の手の中にある眼鏡の事を……
.
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