男子たる者男らしく!!
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だって……だって……
こいつが生徒会長って…………
ありえね〜!!!
こんな変態、
しかも金髪で不良っぽいのが、
生徒会長だなんて……
俺のこれからの高校生活は終わった……
恨むぞ、バカ親父とバカ兄貴……
会長の顔をひとしきり見つめた後、
項垂れた俺はバカ親父とバカ兄貴に
密かに復讐を誓っていた。
バカ親父はともかくとしても、
問題はバカ兄貴なんだよな……
というか、バカ兄貴って言った事自体、
バレたら殺される……
どう復讐しようか考えていた俺は、
会長の顔がまた近付いてきている事に
気付いていなかった。
唇が後、数cmで触れるという所で、
俺は気付き、
会長に背負い投げを仕掛けた。
これ以上キスされてたまるか!!
見事に背負い投げは上手く決まり、
会長は地面にダウンし、
俺は軽くガッツポーズしたが、
それと同時に不安にもなった。
だってさっきからキスされたり、
されそうになったりしたからって、
蹴り入れたり、脇腹掴んだり、
投げ飛ばしたり……
流石にやりすぎたかもしれない。
俺だってその位の常識はあるのだ。
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