男子たる者男らしく!!
ありえねー;
「龍………………」
思わず呟いてしまった俺に、
そいつは怪訝な表情を向けてくる。
バカだよな俺……
こいつがあいつな訳ねぇのに…………
「お前……転入生……だよな……?」
ん?
「なんでその名前…………」
名前って…………
「まぁいいか。
お前にならそう呼ばれても」
???
さっきのシリアスムードから一転、
俺の頭の中では
クエスチョンマークが飛び交っていた。
つか、一人で納得してねぇで、
俺にも分かるように言え!!
俺が思いっ切り睨んでやると、
意地の悪そうな笑みを浮かべて、
顎を持ち上げてきた。
「俺の名前は、九条龍牙(クジョウリュウガ)
この学園の二年で生徒会長だ。
龍ってのは、
本当に親しい奴にしか呼ばせないが……
お前ならそう呼ぶ事を許可してやる」
殴ってやろうかと拳を構えたが、
そいつが口に出した言葉に俺は驚愕し、
殴る事を忘れ、
思わず顔を凝視してしまった。
.
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