[携帯モード] [URL送信]

君を想う歌声
再び天然タラシ発動!?
なんでそんな簡単な説明を
まともに出来ないのか、
疑問に思ってしまった俺は
悪くないと思う。


「やっぱり……嫌な学園だと思う……?」


微妙な顔をする俺に勘違いしたのか、
理事長は悲しそうに
眉を八の字に下げる。


「や! そういう訳じゃないです!!」


慌てて否定すると、
理事長は自嘲気味に笑った。

なんでそんな笑い方……


「良いのよ?
気を遣ってくれなくても……」

「違いますから!!」


どこか諦めるように嘆息する理事長に、
俺は大声で詰め寄った。


「そりゃ、ぶっちゃければ
変な学園だとは思いますけど、
嫌な学園だとは思ってません!!」


理事長の目をジッと見つめ、
きっぱりと言い切る。


「変な学園って……」


呆れる遥輔さんにも気付かず、
俺は尚も続ける。


「此処には瑠依がいる。
遥輔さんがいる。
恐いけど新だっている。
それに……」


そこで一度言葉を切り、深く息を吸う。


「俺は理事長に会えて良かったと思う」


俺がそう言った瞬間、
理事長は大きく目を見開いた。







[*BACK][NEXT#]

22/25ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!