君を想う歌声 2 腐女子的目線だか何だか知らないけど、 いい加減に変な想像するのは、 止めて下さい…… 鳥肌立ってくるんすから…… 「腐ってる事に関しちゃ、 個人の趣味だから何も言わねーが、 お前の妄想に俺らを巻き込むな!」 ビシッと言った遥輔さん…… 格好いいな…… まぁ、さっきの発言は、 許してないけど。 「ホントに口うるさいわね〜。 妄想位、良いじゃない。 全くケチくさいんだから」 鬱陶しいと言わんばかりに、 理事長は顰めっ面で手をヒラヒラと振る。 なんなんだろう…… このこっちが間違ってるような 理事長の言い種は…… 「………………ところで和臣、 さっきの話だがな」 「は? え?」 最早何を言っても無駄だと悟ったのか、 遥輔さんは理事長の発言をスルーし、 俺に話し掛けてきた。 突然の事に対応しきれず、 間抜けな声をあげてしまう。 スルーされた理事長はというと、 流石に空気を読んだらしく、 黙って遥輔さんの話を聞いている。 「スマン。俺の言い方が悪かった。 確かにさっきの言い方じゃ、 勘違いもするよな」 遥輔さんはバツが悪そうに、 頭をガリガリと掻いて、謝罪してきた。 . [*BACK][NEXT#] [戻る] |