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君を想う歌声
14
本当は理由とか
色々と聞きたかったけど、
さっきの言い回し的に
絶対教えてくれるような
気がしなかったから諦めた。

とにかく、外部に洩らしたら、
俺だけじゃなく、友達まで
迷惑被る事になるってのは分かったし、
間違っても変なトコで
口を滑らせないようにすればいいんだな。


「でも、警察に言わないんだとしたら、
誰に言うんですか?」


警察に言わないで、
どうやって一網打尽にするんだろ?


「和臣……さっき俺はなんて言った?」

「さっき……?
強姦云々の話っすか?」

「バカ……理事長に報告しなきゃ
ならねーつっただろ?」


なんか確かにそんな事言ってたかも……
強姦の話が強烈過ぎて忘れてた……


「理事長に言えばいいんですか?」

「そういう事だ」

「これから理事長に会うし、
その時に言っときます」

「あのなぁ……」


何故か遥輔さんは
深いため息を吐いた。

俺変な事言ったか?


「理事長に報告って言ってんだから、
俺も行くに決まってんだろ?
いくらなんでも、お前一人に
全部任せっきりにしねぇよ……
それに……お前一人で行かせるのは、
色んな意味で心配だしな……」

「え?」

「なんでもねぇよ」


遥輔さんは誤魔化すように
頭をぐしゃぐしゃと
乱暴な手付きで撫でてきた。







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あきゅろす。
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