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君を想う歌声
11
不気味発言に少々傷付いた俺は、
考え事してる時に妙な顔する癖を
絶対に治そうと固く心に誓った。

まぁそれはそうとして今気になるのは、
遥輔さんが何を考え込んでいたか……だ。


「さっき何考えてたんすか?」

「和臣……悪いんだけどよ……。
その襲ってた奴らの
特徴教えてくんねーか?」

「特徴……ですか?」


特徴っつっても、
途中で半ギレしたせいか、
髪の色がやたら奇抜だったってとこしか
覚えてねぇんだけど……


「えぇ〜と……」

「あんま覚えてねーか?」


そう言った遥輔さんの顔は
すげー真剣で、
俺は期待に応えるべく、
剛志を襲ってた奴らの特徴を
必死に思い出して遥輔さんに伝えた。


「…………………………って感じです」


取りあえず思い出せた事を
言い終えた俺は反応が気になり、
遥輔さんの顔を窺う。

遥輔さんの顔を見た瞬間、
ゾクリと身震いがした。


「成る程な……あいつら……」


そう言った遥輔さんの目は……
獲物を狩る時の猛獣のそれだった。







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