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君を想う歌声
6
やばい……やばすぎる……
新がキレる……!!


「よ、遥輔さぁん……
あ、新が……新が……」


♪〜〜♪〜〜


遥輔さんに縋るような声を出した所で
急に俺の携帯の着信音が鳴った。

身体が大袈裟な程に跳ねる。

震える手でなんとか携帯を開き、
恐る恐るディスプレイを覗くと、
想像していた通りの人物の名が
表示されていた。


"新"


出るべきか出ないべきか悩んだが、
遥輔さんに出ないのかと言われ、
渋々電話に出る。

そして開口一番……


『出んのおせぇんだよ。バカ』


……………………酷くね?


「スミマセン……」


でもそれを言えない俺……情けねぇ……


『で、いつになったら、
てめぇは来んだ?』


新さん……
もう少し優しい言い方で
お願い致します……
でないと上手く言葉が出て来ません……


『おい。どうなんだ?』

「ひぃ……」


何か言おうと思っても、
あ〜だのう〜だのしか言えない俺を
どうにかしてくれ!!


「ちょっと貸せ」


遥輔さんが俺の手から携帯を奪い取った。

救世主!!


「新〜、お前もう少し、
和臣に優しくしてやれよ〜。
ビビりまくって
今にもちびりそうになってたぜ?」


遥輔さん……
俺流石にちびりそうには
なってませんよ……







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