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君を想う歌声
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後ろで剛志が顔を真っ赤にして、
鼻を抑え蹲っていた事なんて、
全く知らずに
俺は管理棟の内装に驚いていた。

管理棟が具体的に
どういう役割の場所なのか
イマイチ分からないが、
管理棟と言うからには、
何かを管理する場所なんだと
思っていた……んだが……

玄関を入ったら、
とてつもなく広いロビーでした。

そして、何故かフロントがあります。

更に言えば、ブロンズの像や、
石膏の像が飾ってあります。

ここはホテルですか?

思わずトリップしかけた俺は頭を振り、
頬を手の平で叩いた。

ここでトリップして
これ以上遅くなったら、
今日は授業出られない事確実。
授業に出られない程遅れれば、
俺は新に間違いなく殺される。

事情話せば、
新だって鬼じゃない……ハズなんだから、
分かってくれるだろうけど、
遅れれば遅れる程、
新に殺される可能性が高くなる。

俺はまだ死にたくない!

結論が出た所で、
俺はフロントらしき所に足を向けた――…


「最低!!」


と、同時にフロントの奥の扉が開かれ、
中から怒りを露わにした男の子が
飛び出してきた。







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