君を想う歌声
4
今の俺の笑顔はきっと、
とてつもなく引き攣った、
情けない笑顔だと思う。
「あぁ……はぁ……
いいですよ……その位……
全然構いませんよ……」
ん? なんでこの子は、
こんなテンションがた落ちみたいな
顔してんだろ?
まぁいいか。
「ありがと」
世の女性を虜にする、
魅惑のキラースマイル発動☆←(ダサい)
「〜〜〜〜〜〜〜〜!!?」
あれ?
「え? ちょ……」
何故かは分からないが、
その子は顔を赤い金魚の如く真っ赤にし、
硬直してそのまま、
後方へと倒れ込んだ。
なんで!?
「も、もしも〜し……大丈夫〜?」
男の子の顔を覗き込むと、
顔を赤くしたまま、
口をパクパクとしている。
その顔を見て、
本当に金魚みたいだと思ったのは秘密だ。
「そ………………」
そ……?
.
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