[携帯モード] [URL送信]

君を想う歌声
此処は森ですか?
それからまた悶々と考え続け、
結局インターホンを押したのは、
十数分後だった。

俺って一度考え込むと
人の話とか全く聞こえなくなるんだよな。


『どちらさまですか?』


開口一番どちらさまですか?
って、そんな不躾に言わなくても……


「今日転校してきた工藤和臣ですけど……」

『あぁ……随分と遅かったですね……』


俺が真面目に自分の名を名乗ると、
軽く嫌味を言ってきた。

ていうか俺、
今日だけで嫌味何回言われてんだよ……
憂鬱なってきた……


『今開けますね』


その言葉と同時に5mの門は、
地響き?を鳴らしながら開いた。

すかさず門の中に入る。

門の中に入った俺は目を剥いて驚いた。

なんというか此処は……

























森?

此処って学園の敷地だよな?
なんで目の前に鬱蒼と生い茂る緑が……

また考え込むとこだったけど、
今回はなんとか自分を保った。

今フリーズしたら、
新に何されるか…………

考えただけで身震いしてきた……

俺は気を取り直して
取りあえず歩き始めた。

どうせすぐ着くだろ……







[*BACK][NEXT#]

9/10ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!