NARUTO
弐
嫌なら殴り飛ばせ
頭の中でシカマルの言葉がこだましていた。
今されている事が嫌だと思えなくて、それは間違いなく好きな人に触れられているからだと思っていても
今の事態をまだ飲み込む事が出来ず、分からないといった表情でシカマルに視線を向ると、浴衣をきゅっと掴みぽそりと呟くような声で呼んだ。
『シカマル・・・』
「ん?」
『俺シカマルに触られたりするの、嫌じゃない、よ?』
視線を合わせてはっきりつげれば、シカマルの目は瞠る。
「俺がなにしようか分かってるか?」
『分からない。けど俺嫌じゃない・・・んんっ!』
薄暗くて分かり難い表情や色を見なくとも、言葉が愛おしくてシカマルの胸を熱くしさせ
ナルトの小さな顔を両手に包むと深く口づけた。
「責任、きっちり取ってもらうからな」
『・・・・・・っ』
シカマルの中にあった熱情を燃え上がらせたのは自分だと、ちゃんと知ってほしいとシカマルは内心うそぶいた。
いまさら止めてももう遅いという意味も含ませ、ナルトの目元にキスをした。
『あ、・・・シ、カマル』
「ん」
シーツに転がすと、一瞬だけはっとなったナルトの唇を怯えさせないよう優しい口づけをおくった。
それを徐々に濃厚な口づけに力を無くし、上あごの裏を舌先で撫でる頃には、腕が首に絡み付いていた。
『ん・・・んっ、あっ!』
指先が軽く肌に触れただけで鋭敏な動きをするナルトの肢体は、シカマルの興奮を否応なしに煽った。
尖りきった乳首を甘く噛んでは吸うと、びくびくと跳ねる腰。
『あ・・・シカ、マル、やっ、それや・・・ああ』
「なんで嫌?」
『やぁ・・・っ』
わざと音を出して吸うと大きく揺れた腰。
痛いから、とたどたどしく告げる声に、ならばと舌先で柔らかく撫でれば上擦った声が大きくなった。
『ふっ、あ・・・やっ、だめ・・・っ!』
手が徐々に下腹部へと伸びていくと、何かを察したナルトのしなやかな脚がぴくりと閉じようとする。
「嫌か?」
『だ、だってそ・・・っ、そんな・・・っ』
胸の突起から顔を離してナルトを見上げて業とそう尋ね、困惑した顔で゙恥ずかしい゙と答えた。
「ここが・・・?」
脚の付け根をゆっくり撫であげると、小さな声を漏らした。
まだはっきりと主張していない性器に触れれば、ぬるりとしたものが先端から溢れる。
『・・・や、シカマル・・・っ』
「濡れてる」
からかうように笑うと、ナルトはびくりと肩を竦めた。
強い光を孕んでいる蒼い瞳は、今はとろりと潤みきっていた。
「悪い事じゃないから、そのまま感じてればいい」
『え、あ・・・や、シカマルやっ、い、あぁっ!』
にやりと質の悪い笑みを浮かべてすぐ、シカマルは先端を口の中へ入れた。
『ふあ!あ、やだっ、舐め、だめ・・・っ』
シカマルの頭に添えられた頼りないナルトの指は、押し返す事も出来ず弱々しく
初めて受ける愛撫に感覚をさらわれているせいでもあった。
『シカッ、シカマル、きたな・・・汚い、からぁ・・・っ!』
荒い息を吐くナルトはどうしていいのかわからず、ただ淫靡な水音を立てるシカマルの姿をとらえていた。
『あ、あぁ・・・っ!吸っちゃ、あう!』
「いやか?」
『いや・・・頭、も、体、も・・・っ、あっ、あぁっ!』
快感を知らないと知りながらわざと強く吸ってナルトの反応を楽しむシカマル。
先端を舌先で覆い擦っては突いたりすると、それに応えるかのように溢れ出す粘液を吸い
どんな愛撫にも素直に反応しては身をよじり、ナルトはただ甘い声を紡ぐばかりだ。
『もうや、やだやだ!そこ変・・・っ、やぁ!』
「だめ」
がくがくと細い脚が痙攣して閉じようとしたけれど、シカマルの肩に阻まれそれを許されない。
それを許されなければ脚をシーツへ擦り、悶える腿を手の平に宥め、何度目か根元からゆっくり吸い上げれば大きく腰を跳ねさせたナルトは泣き叫んだ。
『や、あ・・・やだっ! もお、離し、やーっ!』
「ちょ、落ち着けナルト!」
喘ぐ声は細く頼りなく上擦り、けれど本気でいやだと暴れられればやめるほかにない。
ほっそりしていても、おなじ忍。本気で蹴られたりすれば怪我は必至だ。
『も、っばか・・・』
羞恥を通り越して本当に嫌がられたかと怯んだが、覗き込んだナルトは口元を手の甲で覆って啜り泣いている。
刺激の強すぎるそれに怯えたのかと、震える身体を抱きしめた。
「いやだったか?」
『どうしていいか・・・わかんね』
宥めるように優しく問い掛ければ、必至になって両腕を伸ばして縋り付いてきたナルト。
直接過ぎる愛撫はまだ少し早くて辛かったのかもとシカマルが反省していれば、ナルトは思いがけない事を言う。
『俺も、同じ事していい?』
「は?いや、まだ早過ぎる。それに・・・」
嬉しい言葉だがそれを我慢して、まずは快感を植え付けなければきっと無理だと思い、それから話を反らさせる為に奥まった場所へ手を伸ばした。
「ここに時間かけたいし」
性器の先端に指を這わせ、奥へまた当てるとナルトはびくりと全身を震わせた。
『ま、さか・・・そこ・・・っ』
「使うわけ。」
さらりと返せばナルトは恥ずかしさから両手で顔を覆った。
この行為事態がもう恥ずかしくて仕方がないのに、ましてや自分すら見た事の無い場所を見られるのは羞恥過ぎた。
『んあ、あ・・・っ!』
「う、わ」
胸の突起を甘く噛まれ、ナルトの濡れそぼった甘い声に、シカマルの背中は総毛立つ。
その甘い声に後押しされ、指を押し進めると、ずるりと埋まっていった。
「・・・吸い込まれた」
『や、いわな、いで・・・っ、あっあっ・・・指・・・っ』
ゆっくりと進みながら探る狭い場所に、少しの痛みを与えないようにと
時間をかけて強張っているナルトの身体に愛撫を施す。
変化が起きたのは、シカマルの指がくるりと向きを変えた時だった。
『うぁ・・・ひあぁっ!』
「──・・・ああ」
大きく動いた足腰に、ようやく探り当てたそこへと指をあてがい
試しに小刻みに揺さぶると、さらにナルトの反応は激しくなった。
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