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NARUTO



─・・・眠れない。

眠れないったら眠れない。


シカマルはすやすや眠っているのに。



俺サクラちゃんの時ってこうだった?


性別抜かしてもこうじゃなかった。


どうしてこんなに臆病なんだ


同性だから?
嫌われたくないから?


この気持ちを知られて、シカマルに拒絶されたらどうすればいいだろう


なんで
なんでサクラちゃんの時とは違う?


俺サクラちゃんにあんなに拒絶されても頑張ってた


サスケが居たから尚更頑張ってた。

まけたくなくて、振り向いて欲しくて



『・・・っ』

布団から起き上がって、眠ってるシカマルを見た。


今の俺は、ただシカマルの反応に怖がって逃げてるだけなんだ。


この3年間考えたつもりなのに、なんの進歩がない。


臆病になりすぎて、何もしないうちにダメになるかも知れない。


『・・・好きって言えたらいいのに』


それすら言えず、臆病なってウジウジして



布団から出てナルトは浴衣の紐を外そうと思い切り引っ張った。


『・・・っ、な、何で絞ま・・・っ』

外そうとすれば逆に締め付けてしまい解けなくなれ、ナルトは腕を出そうとする。


『ぬ・・・っ、ぬげね・・・』


どうして脱げない?、それよりまた帯が絞まったんだけど。

半ば混乱しながらもぞもぞ動いていると、肩を強く引かれた。

『うわっ!』


「・・何してんだ」


背後から眠っていた筈のシカマルの腕が、ナルトの身体ごと抱きしめた。


ダイレクトに伝わるシカマルの体温や呼吸


シカマルからする香に


ナルトは目眩をおこした。


『や、その・・・何て言うか・・・』


まずその腕を外せ!頼むから外してくれ・・・っ!

でないと
でないと俺


『シカマル、腕外せ』


声が、震える


シカマルに気付かれてないかな?


俺の心臓、シカマルに気付かれてないかな?



「誰が外すかよ」


『な、なんで・・・っ』


シカマルの奴寝ぼけてんのか?一発殴れば寝るかもしれない。


そんな事を考えていたから気付く事が無かったんだ


シカマルの手が、俺の浴衣に入り込んだ事に。





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あきゅろす。
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