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NARUTO


隣のブランコに座ってナルトに背中を向けているシカマル。す

『シカマルほんとうに落ちるってば!』



立ち上がって鹿丸の方に近付いて顔を覗き込んだ。



「お前、覗くな。」



『へ?わっ、こけ・・・っ』


人差し指で額を押されたらバランスを崩して後ろに倒れそうになったが



シカマルの手が伸びて腕を引っ張られた。




『あでっ!』



「わり、お前こんな軽かったか?」



シカマルの胸板に顔をぶつけて、鼻頭を撫でれば驚いた顔して言われてこっちが驚いた。




「体重なんてずっと計ってないから知らない。」



「チョウジ並みに食うのにな」




そら食べるけど、そこは笑う所じゃないような気がするんだけど



『シカマルは無駄にバカ力になった?』



「お前が軽くなっただけだろが。」



誤魔化すように頭をポリポリ掻いて言われたけど、やっぱり付いたと思うんだよね。



「ナルト、鼻赤くなってねぇ?」



『暗いから分かんね。』


もう一度ぶつけた場所をさすりながら答えると、手を取られ視線をそっちに移したら、シカマルの顔が近くにあり驚いた。



『な、なんだってさ?』


「赤くなってね?」



『見えるの?』



無防備過ぎて警戒心なんて微塵も無いナルトに、鹿丸の口元は緩やかな笑みを作った。


「夜目が効くからな、ここ赤い。」


『へ?・・・わっ!』


鹿丸の指が当たった場所に触れられ、少しだけ後ろへと後ずさったナルトに



「ほら逃げんな。」


『普通逃げるってば!』


一気に顔が真っ赤になり逃げようとするが、鹿丸がそうさせなかった。



「傷出来てたらどうすんだよ」



『帰ったらちゃんとや・・・ぎゃぁっ!!』



足をバタつかせて抗議するも、シカマルがワザと足を引っ掛けバランスを崩させた。



『何すんのさー・・・っ』


恨めしい顔して鹿丸を見上げると一気に近付いて抱きしめられた。



『シカマル?』


キョトンとした顔で名前を呼んだら更に抱き締める力が強まった。



「お前昔から一人でブラ付くの好きだよな。」



『まぁ、そうだけど』



一人でなきゃどうなるのか解らな環境だったし、見られたくなかったってのもあったし。



『シカマル具合悪い?』


「いや」


突然違う事を告がれるとガクリとうなだれ力が抜けた。





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あきゅろす。
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