NARUTO
参
シカマルが来ると何時も静かで、俺は好き。
鹿丸の気配はあるって思うだけ。
『帰らなくていいのか?』
「別に、明日休みだし。」
ポツリポツリとする普通の会話すら静か過ぎて耳に良く届く。
それが気持ちよくて
何だか凄く不思議で笑いそうになった。
『シカマルなら上忍になってそうとは思ったけど・・・』
「めんどくせぇよそんなもん。」
『だと思った!』
予想は見事的中して笑いながら告げれば、相変わらずしかめっ面して頭を掻いたシカマル。
クセ、変わってない。
「笑う所か?」
『だってさ、シカマルらしい返事だったからついね』
笑いが止まらず手の甲で口元を抑えて笑うと、その手を取られた。
「お前笑いすぎ」
『だからゴメンて』
あ、シワがさっきより少し増えた。
『シカマルの手、大きいね』
「あ?お前と似たような・・・小せえな。」
大きさくらべをしたら、本当に自分の手が小さくて笑った。
離そうとしたら包まれ、不思議そうな顔をして鹿丸を見つめれば、今度は気まずそうな顔して逸らされた。
『シカマル・・・?』
「何でもねぇよ」
呼んだら呼んだで背中向けられたし。
『シカマル落ちるよ?』
「つーかお前話し方思い切り変わったな。」
『・・・は?』
何も変わってないとおもうけど。
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