NARUTO
眠れなくて
三年前は、下忍が嫌で早く上がりたいと思ってた。
里の人間を見返してやるんだ、って。
けど今は
『あー・・・駄目だこら』
何か眠れなくて夜道を散歩しようと思ってブラついた。
『なんでかね』
無意識なのかな、気付いたら公園に向かう事が多くて
独りで遊んだ記憶ばっかりなのに
里の奴に殴られたりしてたのに
『いい記憶なんて、無いのにな。』
キィッとブランコを動かす金具だけが不気味に鳴る。
ナルトは寂しげな表情を浮かべ夜空を見上げれば、星が散らばっているのを捉え眺めていた。
『いつもこうやってたんだよな・・・』
地面の砂を軽く蹴り、地面へと俯いた。
『俺も変わっちまったのかな』
あんなに悪態ついていたのに今じゃそんな事すら起きない。
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