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NARUTO
十 

ひくひくと動き、先端からは透明な蜜がとろり、と生まれてくる。


「この数日で随分感度が良くなったんじゃないのか?」

『し、るか・・・っああ!』

認めたくなくて強がるが、奈良に触れられる日々に身体が馴染み、感度がまた良くなった事に奈良は喉を鳴らす。

「ここ、欲しそうにひくついてるな」

『・・・っ!』

彼の指が奥まった所に伸びて、その周りをゆっくり撫で回すと、ナルトの腰が撥ねる。

「なんにもしてないのに、解れてるのはどうしてだ?」

『毎日、触るから・・・だろ・・・っ』

しつこい愛撫は夜だけじゃなくて、朝の時もあった。

なんど言っても聞き入れてもらえず、ただ快感を植え付けられて、嫌だと言うのに最後は結局流されてしまう自分。

「欲しそうに反応しやがって、なあ、ナルト・・・」

『し、てな・・・っや、なにして・・・っ』

指が離れ、直ぐに熱くて硬いものが周りに感じてみれば、ナルトは目を丸くする。

「だったら解す必要なんて、なさそうだな」

『やだ、なに考えてん・・・ひっ、あ、やだ!』

ぬぷり、と彼の先端が入り込む。

中の熱さに奈良は目を細め、動こうとはしない。

「なあ、ここも弄られたのか?」

『されてないってば!奈良さん何言ってんの!!』

冗談じゃない。そこまで軽い男と思われてしまったのだろうか。

悔しくて、腹が立ってしまう。

『俺のここは、奈良さんしか許してないよ・・・』

この身体を好きなようにしていいのも、彼だけ。

心も、身体も、奈良以外は許さない。

触れて欲しくない。

随分奈良に嵌ってしまったものだと、笑みさえ浮かんでくるが堪えた。

「お前は俺を、言葉で煽るのが上手になったな」

『覚えが無い。』

素直な気持ちなのだから。

けれど、そうやって奈良が煽られるのは悪い気がしなくて、どんな言葉でそうなるのか分からなくても嬉しかった。




『や、やだ、窓や、みえちゃ、ああああっ!』

「見えてもわかんねえだろ・・・っ」

膝の上に乗せて後ろから奈良の猛ったものが中で突き上げる。

真っ暗なリビングは、月明りで窓に映る姿が恥ずかしくて顔を逸らしても、彼の手によってもとに戻されてしまう。

「鏡は嫌だっていうからガラスで妥協してやっただろ・・・」

『だからって、なんでリビング・・・っ』

濡れた瞳でふるふる震えるナルトは、それだけで彼を煽ってしまう事に気付かない。

「どっちかだって、言ったろ」

『で、あ、やだ!あしや、ああああっ!』

ナルトの両膝を持つといやだと抵抗するナルトに、奈良は下から突き上げた。

彼の胸に身体を預け、熱を孕んだ甘い声を零す。

「このまえ教えたろ、自分でも動いてみろって」

『んあ、あっ、で、きな・・・っ』

足を持たれていてどう動けと言うんだ。

ナルトが頭をふって訴えてみても、奈良は耳元に唇を寄せて囁く。

「腰、動かせれるだろ・・・」

『っ、あ!みっ、んんっ!』

耳の中に奈良の舌先が入り、下からは突き上げられ膝裏から手がナルトの胸元に伸びて、尖りきった乳首を抓られた。

「ほら――・・・できるだろ」

『ふうっ、あ、あああっ』

そんな優しくて腰に響く声で言われてしまえば、ナルトはその言葉に従うしかなかった。

おずおずと腰を動かし始め、あまり前を見ないように俯くと、互いのものが視界に入り込んできて顔が更に熱くなる。

『あ、なに・・・』

俯いていたナルトは奈良が項にキスをし、赤い印を付けた。ナルトが見えにくい場所に何個も。

誰がクールだ。

こんなにも嫉妬深くて考えが読みにくい男だというのに。

そんな男を好きになってしまった自分もおかしいのか、だなんて思わない。

それをひっくるめて奈良が好きで

『もうやだ・・・奈良さん動いてよ・・・』

こんな小さな刺激に満足出来なくて涙声で強請るナルト。

「どっちがいいんだ?」

『前がい・・・』

言い終えると足を降ろして向きを変えれば、ナルトは奈良の首に腕を回すと彼はずん、と勢いよく中に入り込み律動を始めた。

はっきりとした快感はぞくぞくと身体を震わし、彼の背に薄い爪痕が出来る。

『あ、ああああっ、奈良さ、あっ、そこ、して、そこ・・・っ』

「ああ、ここか・・・?」

強く打てばナルトの腰が浮き、何度も攻めるとナルトの足がガクガク震え始める。

『あ、あああ、いっ、いきそ、い・・・やだあっ!』

いきそうになったナルトの中から奈良は自信を勢いよく引き抜くと、ナルトは腰を揺らす。

『なんで抜く・・・やだ、いきたい・・・っ』

前も後ろもひくついて、ナルトはもどかしくていやらしく奈良を求めて揺れる腰を止められない。

『おねが、奈良さ・・・っ』

濡れた瞳で奈良を見上げるナルト。素直に聞いてやりたいが、彼もまた今のナルトの姿をもっと見ていたい。

だから、ゆっくり注挿すればいやいやと首を振り、もっと強くと縋ってくる。

「ちゃんと前からにしたろ、なにが嫌なんだよ」

『動いてよ、うご、ううー・・・っ』

ぼろぼろ泣き出してしまうナルトの涙を奈良は吸い取って額を撫でる。

「随分やらしくなったな、ナルト」

『したの、奈良さん、じゃん・・・』

でなければこんな快楽なんて知らなかった。

少しでも感じようとして腰を動かす姿に、奈良は喉がひくりとした。

どれだけの我慢を強いられればいいのか。

『あ、あああっ、あ・・・ああっ!』

ぎゅっ、と奈良に抱きつきながら彼のものを締め付けて離そうとしない事に、奈良は目を眇める。


「――・・・っ」

このいつ来るのか分からない締め付けに奈良は弱くて、
片方の足を自分の肩に置かせ、手はナルトの肩に置き
ぐっ、と身体を密着させた。

「すきだって事ぐらい、もっと自覚しやがれ・・・っ」

『・・・な、に、いま何いっ・・・んんっ!』

なんでもねえよ、とナルトの唇を塞いで奈良は奥へと熱いものを放とうと動かした。


その後、黒森はナルトに謝罪をしたが、ナルトの怒りは収まらず黒い笑みを浮かべて何時でも潰してあげる、と一言告げれば彼は涙を浮かべて更に謝罪した。


今日も相変わらずナルトは子供達に囲まれて笑い声が絶えない。

奈良もその光景を暖かい眼差しで眺める事が今では癖になっていた。




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