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NARUTO
七 

奈良に呼ばれて部屋に行くと、奈良は身体を抱きしめた。

いきなりの事にナルトの目はパチクリするが、直ぐにはなれようとする。

『な、に・・・す・・・っ』

更に強く抱きしめられて言葉が出なくて、ナルトは深呼吸をすると、嗅ぎなれた香りに包まれて瞼を閉じた。

「検査でもするか?」

『誰のせいで・・・っ』

頭上から告がれた言葉に見上げて異論を唱えようとすれば、唇が重なる。

激しくも深くも無い、ただ唇同士が重なるそれに、ナルトの動きが止った。

「ぶっ倒れても、俺が面倒みてやる」

『そっ、そう言う問題じゃないっ!』

どれだけ痛いのか奈良は知っているのか。

痛みや吐き気で食欲も落ちて、痛くて時々起きる事がある事を、知っているのだろうか。

「倒れたら、理事長に言ってお前を俺の家に閉じ込めてやるから安心しろ。」

出来るか!

とんでもない人だ。奈良の腹の中がこんなにも黒いとは思いもよらず、良く分からない寒気がはしった。

さわり、とナルトの耳朶を撫でる手つきがいやらしくてナルトは顔を逸らすと、今度は首筋を撫でら、奈良の顔が近づいた。

「お前は俺を嫉妬させるのが上手いからな」

『してな、俺は迷惑してるんです!』

気を張っていても何処からか現れて触れられて。

ナルトだって好いてる相手以外に触れられたくなんてない。

『俺は・・・奈良さんじゃなきゃ嫌です』

白衣を掴んで小さな声で告げると、奈良はおや、と目を丸くする。

普段からナルトは素直なのだが、こう言う時のナルトは案外そうでもなくて、珍しいと感じる。

『だから、苛めないで俺を癒してよ・・・』


首に腕を回して抱きつくと、ナルトは彼の首筋にキスをした。

『頑張ってる俺を、ちゃんと癒してくれないと・・・』

「なんだよ」

ふてくされるのか?

奈良は何を言うのか楽しみで促したが、ナルトは微笑みを浮かべ腕に力を入れて奈良をソファーへと投げ飛ばした。

「――・・・。」

『貴方の愛車を破壊します。』

自分よりも身長のある奈良を、何の勢いを付けずに投げ飛ばすナルトに彼は驚が、その言葉はやりかねない。


「お前、怪力だったのか・・・」

『見た目じゃ分からないものですよ。』

俺だってかなりストレス溜まってるんですから。

にこりと告げてナルトは部屋を後にした。


このままいけば必ず黒森もやられるだろう。奈良はそう感じながら寝転んだまま煙草に火を点け


「ありゃ切れたら猛獣だな」

くつくつ笑う奈良がいた。



どこかスッキリとした顔を浮かべながら引き継ぎをして、ナルトは更衣室にいた。

『・・・犬塚さんの所にでも行ってみっかな』

胃炎になっていても困るし。

でも彼は内科だから、消化器科に行かないと駄目だよな。

この痛みを早く消したくて、ナルトは考えながら廊下を歩いていると、黒森と奈良の姿があった。

いやな組み合わせだな、と感じながらもナルトは奈良に声をかけた。

『奈良先生』

「あー?」

『明日消化器科に行ってから出勤してもいいですか?』

「消化器科行ってどうすんだよ」

怪訝な顔で言葉を返されて、ナルトは胃が痛いままじゃ仕事にならないから、と素直に告げると頭を軽く叩かれた。

『・・・痛いです』

「お前、俺がいる前でそう言うのか」

「渦巻先生って馬鹿なのか天然なのか・・・」

二人の呆れ声にナルトはムスッとした顔を浮かべる。

『小児外科医だから子供対象じゃないですか』

「それは大人と違って完成されてないから必要なだけだろうが・・・」

溜息混りに奈良が告げると、そうだった、とナルトは納得する。

「明日見てやるから20時以降食べずに朝飯も食うなよ。」

『はーい。』

胃カメラ苦手だけど、頑張ろう。

二人に別れを告げて玄関に向かった。



自宅に戻るとナルトは直ぐにシャワーを浴びて買ってきたコンビニのおでんを食べようとリビングに向かえば、見慣れた人がソファーに座っていた。

『お帰りなさい、奈良さん。』

「お前オデンってなんだよ・・・」

『来るって言わなかったじゃないですか。』

唇を尖らせて隣に座ると、奈良はナルトの首に腕をまわして引き寄せ、口付ける。

『・・・っん、んん・・・』

さっきとは違う深くて苦しくなってしまう口づけに、ナルトは彼の腕を掴んだ。

それを奈良が指を絡めて握るようにして、抱き合ったまま口付をするが、下唇を軽く噛まれる。

『ん、っい、ふうっ!』

痛い、と言えなくてそのまま彼に舌先を吸われた。

甘すぎるナルトの声に、いつも奈良は煽られる一方で上半身裸のままでいる胸に容易くふれる事ができる。

首に回した腕はそこに降りて、親指で小さな乳首をこりこりと弄る。

『ふあっ、あ、や・・・っあ!』

びくっと跳ねたナルトが重なったままの唇から甘い声を発した。

服の上からだろうとも、何だろうとも、黒森がナルトに触れた所は執拗に攻めてやるのが奈良。

けれど胸など触れられてなんかいなくて、ただ奈良が触れたいだけ。触れて、蕩けさせたいだけ。

ぐたぐたにして、ねだらせるだけ強請らせて、最後は優しく激しく交わるのが最近気に入っている。




ソファーからパン、と乾いた音がリビングに響いた。

「ほら、一気に入れればいいだけだろ・・・」

散々掻き回された所は奈良のを欲しそうにひくつき、彼の先端を捕える。

『・・・っ!』

びくんと腰が揺れると、奈良はそこに手を添えてゆっくり撫で上げると、ナルトの背筋はぞくりとしてしまう。


俺は何もしないからな。

そう言われているようで、ナルトは恥ずかしさを堪えながら腰を少ずつ落として彼の先端を飲み込んで行った。

『あ、ああ・・・っんう!』

すとん、と腰を落として座り込むと、信じられないくらい奥まで奈良のを感じる。

それで終わってくれればいいのだが、息を切らしながらナルトはゆっくり動き始めた。

『・・・は、あ・・・や、やだ・・・っ』

「自分で動かして、嫌もないだろ」

そうじゃない。首を振って伝えるナルト。

小さい声で、音がやだ、と呟く。

ナルトが腰を動くたび、ぬぷ、くちゅり、と響くそれが恥ずかしくてたまらない。

「どこがだ、最高じゃねえか・・・」

もっと動かせ。

下から告げる彼をみて、ナルトは気付く。

何時もなら見上げる方なのに、この体勢で、自分で加減しているせいで奈良が感じてくれている姿が見れる事を。

目を眇めて、時々首を逸らす姿が色っぽくて、唇から零れる熱い吐息に胸がどくりとして、奥がうずく。

ああ、こういう事なのか

煽られてしまうと言うのは。

ナルトは奈良が感じてくれている姿をみて興奮してしまった。もっと見たい、もっと聞きたい、と。

恥かしさなんて消えて、ナルトは奈良を観察し始め空いている手が自然と彼の胸の突起へと伸びた。

「・・・っ、の、なにしてやがる」

『な、か・・・触りたかった、から・・・っ』

まだぎこちない動きをしながらも懸命に動かし、他の刺激を与えるナルトに、奈良は同じようにし返す。

『やあ!・・・おれにしたら、だっ、だめ・・・っ』

「おんなじだろうが、お前は腰振って感じてればいいんだよ」

『そっ、即物的すぎる・・・っあああ!』

腰をがっしり掴まれて揺すられ、ナルトの感じる所に当たって胸から手が離れた。


『や、やだ、さわっ、触りた・・・んあっ!』

いい加減にしやがれこのアホが。

奈良はナルトを押し倒して両足を曲げて抱え込んで腰を強く打ち付ける。

「よくみとけ、お前のここ、俺のをどれだけ飲み込んでるか」

『やだ、いや、や、あ、ああああっ!』

見たくない、と前を手で隠すが彼の激しい律動で彼の腕を強く掴む。

それこそ、ナルトが動いていたときの音とは違い、更にいやらしい音が響く。

『や、やだ・・・も、奈良さんの事好きだからもうやめて』

「ここで止める馬鹿どこにいんだよ!」

そんな殺し文句、いま言いやがって。

普段言わない言葉を言われて止める者なんていない。

奈良はこの後脱衣所でもナルトを抱いた。



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あきゅろす。
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